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- 加熱方法ごとのメリット・デメリット
さまざまな加熱方法について
産業用に用いられる熱源にはさまざまなタイプのものがあります。赤外線輻射を応用した光加熱、電熱で暖めた空気を用いる熱風加熱、そして旧来のガスバーナーや一般にはIHとして知られる誘導加熱など。このページでは、それら熱源が持つメリット・デメリットについて解説します。
光加熱について
高効率、高い応答性、省スペース性、クリーン
赤外線は真空中でも使用可能。また、変換効率の良さから、光加熱は機器自体も小型化でき省スペース化に寄与します。ほかにも、電源投入後、数秒で最高放射に達するため無駄な待ち時間が発生しない、ガスのような排気がなくクリーンで作業環境を汚染しない、導入費用が安価などのメリットがあります。
熱風加熱について
小型化・高性能化が容易
複数のヒーターユニットを束ねることで全長を短くでき、小型で性能に優れた加熱源になります。また、供給するエアー圧を低めに設定できるので、稼働コストを抑えられるといったメリットも特徴。一方で、構造上、光加熱のように真空中では使用できない、空気を暖めるまでに一定の時間がかかるなどのデメリットも生じます。
ガスバーナーについて
手軽に高温が得られるが、加熱対象は限られ、柔軟な運用に向かない
ヒーターのような安定した熱源と比べると、ガスの供給状況により燃焼が左右されやすく、温度調整も難しいバーナーは扱いにくいといった側面があるのは確か。また、ガス自体を消費するためランニングコストが余計にかかる、ボンベなどの設置スペース確保などの課題も。さらに、燃焼は排気を伴うため作業環境を汚染する懸念もあります。
誘導加熱について
加熱対象は限られ、柔軟な運用に向かない
金属であれば効率よく加熱出来るが、プラスチックや絶縁物を加熱できないなどヒーターに比べ応用範囲が狭いのが難点。また、冷却装置が必要で導入コストも相応にかかり、設置スペースの確保も課題です。とくに、真空管式の装置は巨大で、限られたスペースを圧迫します。また加熱部が固定式なので、柔軟な運用には向きません。
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